2016年3月号「1950年で 80% 、2010 年で12%?」

私のカナダでの夢の一つがTed Xという大舞台で「在宅死」という題で話すことです。実はその練習と思い、とあるビジネス会合で私は自分の仕事は「help people die at home (在宅で亡くなる方を助けること)」と言いました。そうすると40名以上いたその場の雰囲気が一瞬固まり「お前は死ねるように注射でもするのか?」と言われました。勿論そんなことはしませんので、この場で私は笑い者になったのでした。

日本では「在宅死(Dying At Home)」とは「畳の上で死にたい」という言葉がある通り、直ぐにピーンときます。しかしカナダでは在宅死という考えがまだあまり知られておらず、結果として「在宅死=安楽死」と考える方がたくさんいることがわかりました。恥は掻き捨てですが、お陰さまでもう一つ文化の違いを勉強することができました。

さて、それでは今回のお題の数字の答え、おわかりですか?もう何度も出て来ましたが、日本で自宅で亡くなる方の割合です。60年前は多くの方が自宅で亡くなっていました。それが今はほぼ施設で亡くなります。その理由は、医療が進歩したことや核家族になったことなど、沢山考えられます。それでも統計では今でも半数の方が住み慣れたご自宅で亡くなりたいと考えています。そしてそれは日本人ならば想像できるところだと思います。

良いニュースは、カナダ政府も予算が限られているので、出来るだけ早く病人を病院から出そうと、自宅での生活を推奨します。悪いニュースは自宅での生活をサポートするシステムが限られています。日々の生活をサポートすることがままならないこの国で「在宅死」なんてと思われるかもしれませんが、多くの方が望んでいることが出来ないはずはない。と、この続きは来月号に続きます!

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